はじめに、
メインカー/セカンドカーによってかなり運用の考え方が変わる為に、ここではメインカーとして考えます。
また、自宅充電の有無によっても大きく変わります。EVは自宅充電有無で利便性に大きく影響しますので、自宅充電設備が無い方は合わせてご検討頂ければと思います。
ガソリン代が高騰中ですが、EVもエコキュートや電気温水器同様に深夜電力を利用した充電に適しています。
細かな事は気にせず利用したい方、
日産 ZESP3(ゼロ・エミッションサポートプログラム3)プレミアム100プランをお勧めします。利用しながら時々、NISSAN IDでの利用歴からプラン変更する/しないを検討、変更費用も不要です。
じっくりと乗りながら検討したい方、
車両に慣れるまでの期間中、月額費用が発生する充電カードや充電サービスを利用しないという選択肢もあります。
月額基本料が不要な充電サービスを希望される場合、エネオスチャージプラス会員やエコQ電の会員(※エコQ電は施設毎単価)がおすすめとなります。
個人差はありますが、1〜3ヶ月程度で、乗り方含めて毎月の走行距離や充電頻度(急速/普通)やお車の30分急速充電量などが把握できるようになります。
EVユーザーになると、今まで意識していなかった急速充電や普通充電設備の案内看板が目に入り、ガソリンスタンドが視界から消えていくことに気づくと思います。
携帯電話の契約と同じ様な感覚で、より適切に検討できるようになります。
いきなり余談ですが、
昔は多くの公共施設の急速充電器が無料運用されていましたが、当初の役目を終えて徐々に機器更新のタイミングで有料化又は撤去されています。
少なくなってきましたが、お住まいのエリアによっては未だ無料運用されている施設もありますので以下参考として下さい。
全国のEV無料充電(急速充電)スタンド情報
また、お住まいの近隣にイオンがある方は急速充電(300円/1回30分)と普通充電(120円/1時間、最大3時間)を安価に利用出来る事から、良くイオンを利用される方はかなり便利に利用出来ると思われます。
いずれにしても、出先で充電する場合に備え、
保険的に以下のアプリをインストールだけでもしておくと充電器を前にした時に多少でもスムーズかと思います。
・日産 ZESP3 NissanConnect(日産ユーザーは必須)
・e-MOBILITY POWER
・エコQ電(※施設毎単価)
・ENEOSチャージプラス
一部のナビレスモデルを除き、カーナビ上で急速充電を検索可能ですが、上記アプリでも満空情報も確認出来ます。
先行車両の「経過時間や残り時間」を確認出来る事から充電施設へ近づく前に、寄る/待つ/見送りの判断が出来ます。
以下へ、月間充電時間別に提携利用施設が多い主要3社の支払比較(基本料含)を記載しています。
80分で比較
ENEOS会員 3,696円/月 < ENEOS都度 3,960円/月 < eMP都度(50kW以下),ZESP3(100) 4,400円/月 < eMP都度(50kW超) 6,160円/月 < eMP会員 6,380円/月 < ZESP3(200) 6,600円/月
遠出をあまりせずに、日々近隣のエネオス充電で済ませる事が可能な方は、基本料が不要なエネオスがお勧めとなります。
eMPビジターでは、利用する急速充電の出力や充電回数で費用が変動しますが、月間80分利用で概ね4,400~6,160円/月間(1回30分充電とした時)となります。
90分で比較
ENEOS会員 4,158円/月 < ZESP3(100) 4,400円/月 < ENEOS都度 4,455円/月 < eMP都度(50kW以下) 4,950円/月 < ZESP3(200) 6,600円/月 < eMP会員 6,655円/月 < eMP都度(50kW超) 6,930円/月
エネオス有利に見えますが、現状eMP提携ではない為に、メインで使われる急速充電器がエネオスかeMPかによって判断分かれます。
現状、エネオスは全国の自社ガソリンスタンドに設置拡大中ですが、郊外には未だありませんので、お住まいのエリアや利用形態(日常優先/遠出や高速での利用優先)での検討となります。
120分で比較
ZESP3(100) 5,280円/月 < ENEOS会員 5,544円/月 < ENEOS都度 5,940円/月 < ZESP3(200),eMP都度(50kW以下) 6,600円/月 < eMP会員 7,480円/月 < eMP都度(50kW超) 9,240円/月 < ZESP3(400) 11,000円/月
仮に遠出の際など、30分2回の充電利用を月に2回遠出(高速SAでのeMP充電器利用)すると、120分となります。
220分で比較
ZESP3(200) 7,370円/月 < ZESP3(100) 9,680円/月 < ENEOS会員 10,164円/月 < eMP会員 10,230円/月 < ENEOS都度 10,890円/月 < ZESP3(400) 11,000円/月 < eMP都度(50kW以下) 12,100/月 < eMP都度(50kW超) 16,940/月
高速での遠出が多い方は、SAでの休憩時に急速充電利用をメインと考えると、ほぼeMP提携設備である事からZESP3一択になるかと思います。
遠出は少ないものの、そこそこの距離を通勤利用で自宅充電の無い方にも向いていると思われます。
高速利用自体は少ないものの、一般道で遠距離を走る事が多い方は、ZESP3の100/200と他社併用がおすすめとなります。
自宅充電設備が無い等、外充電がメインとなる方は、日産 ZESP3をメインカードとした検討になると思います。
月間走行距離が少ないなら、月額費用の無いサービスでの運用もお勧めしますが、急速充電を利用する事が多いなら費用総額は安くおさえたい所です。
通勤経路や、日々の行動範囲周辺にテラチャージやプラゴ定額対象施設があれば検討対象です。
プラゴ定額は、
自宅や勤務地周辺での急速充電利用が、月間150時間迄なら定額3,980円/月間である事から、条件が合えば選択肢に入ると思います。
同様に、テラチャージも魅力的な価格設定となっており、
月額費用が不要である事から近隣に設置されているならアプリをインストールしておくと良いと思います。
充電設備を設置検討される場合に、現状個人宅では補助金ありませんが、共同住宅であれば補助金での設置を視野に検討が可能です。弊社では補助金申請~設置までトータルサポート(現状は京阪神エリアのみ対応)を実施しておりますので、ご希望の方は 問合せフォーム よりご連絡下さい。
車載バッテリーの大容量化、高出力充電への対応車両が増えてきた事で、これまでの充電時間によって課金される「時間課金」では充電能力の高い車両にメリットがあり、不公平な状況となっていました。
(従量課金の為のメーター問題などありましたが)ガソリン車と同様に、充電量によって課金される「従量課金」が徐々に設置されています。ここまで読まれた方はお気づきと思いますが、ご自身の車両について「充電時間当たりの充電量」などの情報を把握した上でより良い充電サービスを選択出来る事と思います。
国内で一番走行していると思われるリーフ(40kW)をある程度想定していますが、アリアや今後発売される大容量バッテリーを搭載し、高出力充電対応の車両には、普段の行動範囲近くに施設が有る事が大きな条件とはなりますが、PowerXやFLASH等の高出力機や従量課金制の充電サービスも併せて検討されると良いと思います。
以下ページへ、国内に流通しているEV(恐らく)全車両のバッテリー量や、急速充電能力等を掲載しています。
電気自動車(EV)走行距離の比較
過去、日産ではZESP→ZESP2→ZESP3とプラン改定が実施されてきましたが、各車両の充電時間があきらかに変わって来た様に思います。
6/1には三菱で大きなプラン改定が予定されていますが、高速SA上で見られる景色はどう変わるのでしょうか。過去には、実験的?なのか並んでまで充電しようとしているPHEVもありました。
急速充電器の稼働率を上げる為に、eMPには是非充電終了後のペナルティ課金(30分経過後に接続したまま)の早期対応を期待したい所です。
最後に、
以下ページへ「保存版」として各社充電サービスを紹介しておりますので是非ご覧下さい。
EV(電気自動車)充電カード比較
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