またNEWS記事、充電口の規格について(コチラ )、取り上げていますので合わせてご覧下さい。
充電器(充電コンセント)の設置位置を検討
主要なEV・PHEVの普通充電口をまとめると以下の様な車両イメージとなります。
距離感やケーブル取り回しを検討するに当たり、駐車スペースを縦5,000mm×横2,500と想定、車両イメージの寸法を(車両側の最大寸法として)合わせています。
車両側面側への充電器設置には、ドア開閉スペースとして、ユニバーサルデザインの800㎜という基準を参考とし、充電器もおおまかに考慮した位置で図示しています。


緑:普通充電口、青:普通充電器
充電器の位置より一番遠い充電口の位置へラインを引いていますので、ケーブル取り回しをイメージし易いかと思います。ケーブルを判別しやすい様に、イラストでは車両上をケーブルが横切っていますが、実際にはタイヤ付近をケーブルが横切っている想定です。
ケーブル長5~5.5mでは充電口側に充電器が位置していないと届かないケースがあり、ケーブル長7.5mでは殆どのケースで大丈夫である事が分かると思います。
※実際の距離感よりマイナス1.5~2m程度で考えないとケーブルが宙に浮く事になり注意が必要です。
特定の車両で急速充電器を利用しにくい設置位置の事例
こちらは急速充電器の話となりますが、
EV2,7,8,9,10位置に急速充電口がある車両では、道路進行方向の左側へ車両横づけ利用のスタイルで急速充電器が設置されている充電スポットがあり、駐車スペースを前方へはみ出しや斜め駐車(又は逆向き駐車)でもしないと、ケーブルが届かずにその場所での充電を見送らないといけない場合があり、注意が必要です。ガソリン車での給油口とスタンド位置の関係と同様の考え方です。
以下の事例写真では、
左右充電口が2口タイプとなっており、充電器がスペースに対して前寄り設置である事から、
右通路側では、前寄りに駐車する事で接続可能になると思いますが、左側通路の出口車両動線を空けないといけないので注意が必要です。
左通路側では、接続可能ですが、通路幅が狭い事から車両全長(や最小回転半径)により通路縁石との接触に注意が必要です。(既にタイヤ痕有)
一度設置すれば耐用年数分は最低でも継続利用となる事から、広い敷地であった為に、せっかくの設備が少し残念なケースです。
充電後の退出路と車路の幅をもう少し確保出来ていればベストプラクティスと言えるかもしれません。

(画像は、名神高速 草津パーキングエリア下り)
以下の様に設備が配置されているケースで、
急速充電器に置き換えて考えると、ボディの小さな日産サクラ(充電口は運転席後方フェンダ―側)でも、急速充電器のケーブル長が短い為に届かないケースがあります。※駐車スペースから設備迄の距離が通いのも要因。

赤丸:急速充電口、赤星:急速充電器
各車両のサイズ例
EV
アリア 全長4,595×全幅1,850
サクラ 全長3,395×全幅1,475
PHEV
プリウス Z PHEV 全長4,600×全幅1,780
クラウン スポーツRS 全長4,720×全幅1,880